経営の中のIT

最近のビジネスプロセスモデリングの議論の中でよく言われるのが「経営とITのXX」である。しかしながらこれはITに係る人たちからの見方であって、経営に責任を持つ人からすれば、経営とITが同じレベルにあるということはありえない。経営はファイナンス(資金調達)、マーケティング(事業戦略と実行)そしてエデュケーション(社員の育成)であり、ITが同じレベルで語られるのは一部の業界にすぎない。
ビジネスのモデリングが重要視されてきているのは、終身雇用が姿を消し、団塊の世代が退職していく中で、これまで属人的に行ってきた業務を、定義されたプロセスとして誰でもが実施できるようにしようということである。日本版SOX法の底流にあるのは、企業活動をプロセスの集合体にしようという考えである。
こうした背景の中でモデリングされてくるであろうビジネスプロセスをどのようにITで支援するか(自動化であったり、強制化であったり、高速化であったりする)ということが、これからのビジネスプロセスモデリングの本質である。「経営とIT」でなく、「経営の中のIT」である。

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